「『自分らしく生きる』を排泄から支えたい」株式会社aba 宇井吉美さんが「Helppad」で作りたい未来

おむつを開けなければ排泄しているかどうかがわからないうえに、1日に何度も行わなければいけない排泄ケア。介護する人にとっても、される人にとっても負担が大きく、家族が自宅で介護する場合は「家に帰れるかどうかの分水嶺」とも呼ば…

「特定看護師になって、患者さんにより近い存在になれた」高根診療所・高原文香さん

「地域の方の中にはちょっとしたケガをしたとき、『高原さん、これ見てよ』と診療所の窓から話しかけてくれる方もいるんですよ」 そう楽しそうに話してくれるのは、岐阜県・高根診療所で特定看護師として働く高原文香(たかはら・あやか…

自立とは助け合いながら生きること。31歳でPLSを発症した落水さんが「死にたかった」日々から抜け出すまで

「PLS」(原発性側索硬化症)という病名を聞いたことがありますか? 100万人に一人の確率で発症すると言われ、全身に命令を伝える神経が少しずつ壊れることで体が動きにくくなり、症状が進行するといずれは寝たきりになる病気です…

「望まない救急搬送を減らす」ため、ステーション管理者をしながら大学院へ。LIC所長・黒沢勝彦さんの挑戦

咄嗟の判断で救急車を呼んだことが、本人・家族の望まない状況をもたらしてしまうことがあります。 例えば……下記のような状況。 ・「延命治療はしない」と決めていたが、自宅で容体が急変し救急車を呼んだら人工呼吸器を付けられてし…

「私たちにできるのは“物語としての命”に向き合うこと」リガレッセが目指す地域看護の形

兵庫県北部に位置する豊岡町で、訪問看護ステーションと看護小規模多機能型居宅介護(看多機)を運営する、一般社団法人 ソーシャルデザインリガレッセ。 「看護はもっと日常の暮らしの側にあるべきもの」という思いの元、看護師の大槻…

重症心身障がい児が生きやすい世界は、誰にとっても生きやすい世界。FLAP-YARDが目指す平等の形

日暮里舎人ライナー・扇大橋駅から歩くこと約10分。大通りから一本入った静かな住宅街の中に、突然パッと明るい黄色の建物が現れます。ここ「FLAP-YARD」は、2016年に東京都で初めて重症心身障がい児を対象に開所した療育…

世間のメジャーで人を評価しない。就労継続支援B型事業所ハーモニーが目指す「居場所」作り

世田谷区にあるハーモニーは、「就労継続支援B型」と呼ばれる分類に属する、主に統合失調症などの精神疾患を抱えた人のための就労支援施設です。 他の場所に馴染めなかった人のための「居場所」として運営されてきたハーモニーのスロー…

グリーフは乗り越えるものではない。グリーフサポートせたがやと考える、当事者への寄りそい

「グリーフ(grief)」という言葉を知っていますか? 直訳すると「深い悲しみ」「嘆き」を意味し、一般的には大切な人を失ったときに生まれる喪失感を指す言葉。グリーフとは、喪失体験にたいする全身全霊の反応のことであり、気持…

『神奈川モデル』で作り上げた「遠隔+訪問」で行なう看護の型。ソフィアメディ株式会社・眞榮和紘さん

2021年夏、新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大(第5波)により多くの感染者が自宅療養を余儀なくされました。医療提供体制が逼迫し、入院できずに自宅で不安を抱えながら過ごす感染者の様子が連日ニュースで報道されたことは、ま…

「“できない理由”を考えるより“できる方法”を考えていきたい」ぐるんとびーが考える専門性の価値

医療ケアなどサポートが必要になっても、住み慣れた自宅での生活を続けたい。そんな願いを叶えるためのサービスが、小規模多機能型居宅介護。通いを中心に、訪問介護、泊まりなどを組み合わせ、自宅で生活することをサポートしながら機能…